クライアント様にて、
タイムマネジメントについて
お話しする機会が増えてきました。
残業削減・有給休暇の取得を
推進していく中で、労働時間は
今よりも限られていきます。
そこで、今よりももっと
生産性を上げていこうとすると、
①単純に作業スピードを上げるか?
②作業時間をより多く確保するか?
のどちらかになります。
①については、
作業のムダを省くことで
多少なりともスピードは
上がりますが、限界があります。
②については、本来やるべき
作業以外の時間を意外に消費しているのが、
多くの企業での現状だと思います。
特に携帯・スマートフォン・メールなどが
普及したことで、いつでも・どこでも
コミュニケーションが取れるようになりました。
しかし、便利になったがゆえに、
業務の中断を引き起こすことが常態に
なったようにすら移ります。
会議や打ち合わせ中でも電話に出たり、
集中すべき作業の時にもメールを確認したり、
と、本来業務が中断されているのです。
この中断の多さが、本来やるべき作業の
集中力を欠き生産性が上がらない要因に
なっていることがあると思うのです。
そこで、クライアント様にてその改善例として
ご紹介するのが
下着メーカーのトリンプ社が実施している
「がんばるタイム」
「がんばるタイム」について
トリンプ社のホームページでは、
「毎日2時間(12時30分~14時30分)、コピー・電話・立ち歩き禁止。
部下への指示や上司への確認も禁止。自分の仕事だけに集中する
ための貴重な時間です」
と記載してあります。
その時間は、各自集中できるというメリットはある一方で
指示・確認はできないというデメリットがあります。
いつでも・どこでも指示・確認ができたこと
と比べて、不便さが生まれます。
しかし、その不便さを生み出さないことには、
集中できる時間が確保できなくなった裏返しかも知れません。
働き方改革としていろんな取り組みが上げられますが、
いつでも・どこでもで連絡できる便利な状況から
あえて不便を生み出して業務に集中する時間も必要だ
と考えています。