【645】社内のメンバーが集中する時間をつくるには、不便を受け入れる~タイムマネジメント~

 

クライアント様にて、

タイムマネジメントについて

お話しする機会が増えてきました。

 

 

残業削減・有給休暇の取得を

推進していく中で、労働時間は

今よりも限られていきます。

 

そこで、今よりももっと

生産性を上げていこうとすると、

 

①単純に作業スピードを上げるか?

②作業時間をより多く確保するか?

 

のどちらかになります。

 

 

①については、

作業のムダを省くことで

多少なりともスピードは

上がりますが、限界があります。

 

 

②については、本来やるべき

作業以外の時間を意外に消費しているのが、

多くの企業での現状だと思います。

 

 

特に携帯・スマートフォン・メールなどが

普及したことで、いつでも・どこでも

コミュニケーションが取れるようになりました。

 

しかし、便利になったがゆえに、

業務の中断を引き起こすことが常態に

なったようにすら移ります。

 

会議や打ち合わせ中でも電話に出たり、

集中すべき作業の時にもメールを確認したり、

と、本来業務が中断されているのです。

 

 

この中断の多さが、本来やるべき作業の

集中力を欠き生産性が上がらない要因に

なっていることがあると思うのです。

 

 

そこで、クライアント様にてその改善例として

ご紹介するのが

下着メーカーのトリンプ社が実施している

「がんばるタイム」

 

「がんばるタイム」について

トリンプ社のホームページでは、

「毎日2時間(12時30分~14時30分)、コピー・電話・立ち歩き禁止。

部下への指示や上司への確認も禁止。自分の仕事だけに集中する

ための貴重な時間です」

と記載してあります。

 

 

その時間は、各自集中できるというメリットはある一方で

指示・確認はできないというデメリットがあります。

 

いつでも・どこでも指示・確認ができたこと

と比べて、不便さが生まれます。

 

しかし、その不便さを生み出さないことには、

集中できる時間が確保できなくなった裏返しかも知れません。

 

 

働き方改革としていろんな取り組みが上げられますが、

いつでも・どこでもで連絡できる便利な状況から

あえて不便を生み出して業務に集中する時間も必要だ

と考えています。