【658】中小企業にとってのバランススコアカード(BSC)のメリットでありデメリットとは(1)~戦略マップのシンプルさ~

 

当社では、中小企業に向けたバランススコアカードの

導入のご支援をしております。

 

しかし、書籍に書いてあるようなバランススコアカードの

導入手法では、中小企業では上手くいかないケースが多いため、

当社オリジナルの要素を付け加えて、コンサルティングをしています。

 

 

それは

 

バランススコアカードのメリットであり

デメリットがあるため

 

と考えています。

 

 

バランススコアカードが日本に紹介されたのは

もう10年以上も前になります。

一時期は多くの企業・団体で導入されましたが、

最近ではそれほど導入事例等を聞かなくなりました。

バランススコアカード全体ではなく、スコアカードに

記載されている「KPIマネジメント」は浸透したように思います。

 

 

 

そこで当社が考えるバランススコアカード

メリットでありデメリットをお伝えしたいと思います。

 

バランススコアカードは戦略マップとスコアカードから

成り立ちます。今回は戦略マップです。

 

戦略マップはバランススコアカードの4つの視点から

成功要因を結びつけた図です。

 

様々な成功要因が結びついているので、

しっかり戦略が展開されているはずなのですが、

実務で使っていると、他にもやるべきことは残っている

ということに気づきます。

 

例えば、在庫圧縮だったり、リスクマネジメントだったりです。

 

そうすると、戦略マップ単体では、抜け漏れが発生するので、

バランススコアカードでは経営計画は成り立たなくなります。

 

そして無理に入れようとすると、

強引かつ複雑な戦略マップになってしまう。

 

 

戦略マップという図のシンプルさがメリットであるのに

一方、実務で大事なことが漏れてしまうデメリットがあります。

 

当社でも、コンサルティングをしながら

そういう矛盾に気づきました。

 

次回もこの戦略マップのメリットであり

デメリットをお伝えしたいと思います。