いろいろな経営者の方とお話しをしていると、
「最近の社員は、権利を主張して、
義務を果たさないことがある」
といった内容のお話しを伺うことがあります。
残業や有給休暇などの制度が改められ、
働く方にとってより働きやすい環境が整いつつあります。
一方で、その権利ばかりを行使する方も
いらっしゃる事実も存在します。
「折角の有給休暇だから、すべて使わないともったいない」
という考え方です。
当然、働く方の権利ですので、それ自体は否定できません。
しかし、義務を果たしての権利という冒頭の経営者の
考え方も理解できます。
ここで権利と義務のせめぎ合いが起こります。
ただし、このせめぎ合いだけで解決しないことがあります。
むしろ、お互いにわかり合えない状況が続くことすらあります。
そこで考えるべき視点は、働く方の「働き甲斐」「やりがい」です。
権利と義務だけで考えると、働く方の「働き甲斐」「やりがい」と
という視点が抜けています。
働く方にとって「働きやすさ」と「働き甲斐」のバランスも
重要です。権利というのは「働きやすさ」。
一方で、義務を義務のままで捉えていると、先程の権利の
行使をしてしまいます。
例えば、子供が勉強やスポーツするときに
・義務でやっているのか?
・やりがいをもってやっているのか?
によってもずいぶんと違ってくると思います。
そこで働く方にとっても義務が「働き甲斐」「やりがい」
に代わっていくと、権利を行使しても、働いている間は
しっかりと働いてもらうことも可能になります。
義務と権利の関係だけで考えずに、働く方の
「働き甲斐」「やりがい」で考えていくことで
何か取り組めることはないでしょうか?