経営戦略などで出てくる
考えるための枠組みである
フレームワーク。
SWOT分析
3C分析
マーケティングの4P
AIDMA
など、挙げたらキリがありません。
私自身も経営戦略やマネジメントを学んだ際に、
そういう考え方があるのかと興味と関心をもちながら
学びました。そして、このフレームワークを使いこなせば
あらゆる経営課題を解決できるものと信じていました。
しかし、コンサルタントとして企業支援をして
10年が経ち、このフレームワークの有用性とその限界
を感じるようになりました。
フレームワークは道具です。
道具は場面を間違うと使い物になりません。
むしろケガをしてしまうことすらあります。
そこでフレームワークも道具の1つ
と考えながら、フレームワークにこだわらず
自分なりの視点で、目の前の出来事を
分けるということが重要だと思います。
この分けるという考え方に関心がある方は
以下のコラムをご一読ください。
さまざまなクライアント様にて
業務の見直しのお手伝いをしています。
特に働き方改革の一環で、
長時間労働が難しくなったり、
人材不足の中で、今いる社員で
対応しなければならなくなったり
ということがその背景です。
各部署でどのような業務を
おこなっているかを確認しながら
改善の糸口を探っています。
その中でよく見られるのか、
・何かを探している
・誰から問い合わせ
があるような中断が多く
発生しています。
本人もそれが中断のように見えないで
意外に気づきにくいのです。
しかし今やっている仕事を一旦
手を止めているため、
何らかの中断が発生しています。
中断を減らすだけでも、
その仕事に集中でき時間の密度が
上がると思います。
皆さまの会社でも、気づきにくい中断で
仕事が止まっている業務はありませんか?
利益の源となる、売上がないよりも
あった方がよいという意見には
多くの方が納得されると思います。
経営者であれば、売上が上がらず、
設備や社員が暇にしておくぐらいなら、
1円でも売上が欲しいと気持ちは十分に分かります。
借入金の返済もあれば尚更です。
そこで社員の方へ売上アップを
期待するのですが、売上を求めすぎるあまり
結果的に社員の方がバタバタして
効率が上がらず薄利になるということ
が時に起こることがあります。
そこで発想を少し転換することで、
利益を確保するために売上が必要という
風に考えて見ると、実は売上が下がっても
利益が確保できたというケースを
いくつかの会社で実現してまいりました。
単純に受注を断るのではなくて、
値上げをしつつ、売上は落としても、
改善活動に時間を費やし効率化を図る
などやり方は様々です。
利益を確保するために、
どのような活動をおこなうべきなのか?
実は会社の中に、眠っている利益の
ネタがあるかも知れません。
夏休みが終わり、今日から仕事がはじまる
という方もいらっしゃると思います。
休みが長いと、心身ともにリフレッシュできる一方で、
仕事のことをすっかり忘れてしまったという方も多いかも知れません。
人は忘れる生き物ですから、当然のことです。
更に、夏休み前まで身に付いた良い習慣も
長い休みで抜けてしまったという方もいるかも知れません。
英国の小説家 モームは習慣について
次のようなことを述べています。
ーーーーーーー
この世の不幸は、良い習慣を諦めるほうが、
悪い習慣を諦めるよりも、ずっと簡単だ
ということにある
ーーーーーーー
夏休みが終わった今だからこそ、
より実感できる名言です。
せっかく習慣になったと思ったのに
夏休みで、水の泡とやや残念な思いを
している人も多いのではないでしょうか?
私も過去にはこういうことの繰り返しで
自分がやっていた習慣すら思い出せずに
自己嫌悪になっていました。
そこで、今はルーチンにしたい習慣は
マイチェックリストをつくって、実践しています。
仕事で使うチェックリストを自分用に
置き換えたものです。
チェックリストは例えば
見積や接客や検査など業種を問わず
活用していますよね。
それを自分の毎日のルーティンに
落とし込むこと。
自分が毎日したいことや心掛けたいこと
・整理整頓
・部下への声かけ
などを自分なりにまとめておくのです。
そうすると休み明けでも、
自分が習慣化したいことを忘れずに済みます。
夏休みで習慣を忘れた方、正月休みに向けて、
自らが習慣化したいことをマイチェックリストに
しておくことをオススメします。
正味作業時間(正味稼働時間)
という言葉を聞いたことがありますか?
製造業の現場改善で
使う言葉です。
現場の作業者がどれだけ
加工・製造する時間を確保しているか
検討する考え方です。
労働時間すべてが、正確に言えば
加工・製造しているわけでないですよね。
例えば、
・部品や材料を待っている時間
・打ち合わせに参加している時間
・機械を修理している時間
・他のメンバーの問い合わせに対応している時間
・機械に部品をセットしている時間
・図面や情報端末を見ている時間
など実際に加工・製造している以外に
多くの時間が取られています。
現場改善ではそれらの時間が減らせないか?
を考えていくのです。
実はこれは事務作業においても、
同じ事が言えるかも知れません。
・電話対応の時間
・書類を探している時間
・PCのファイルを開いている時間
・会議の出席、議事録作成
・すわって、物思いにふけっている時間
など、求められる事務作業や仕事を
十分に時間を確保できていないことなどが
あります。
働き方改革などで、労働時間が見直されている中で、
正味作業時間(正味稼働時間)を確保するために、
それ以外の作業を
・減らせないか?
・なくせないか?
・誰かに任せられないか?
など考えることも大切だと思います。
当社でおこなっている、
5W1Hの徹底活用研修。
社員の情報の発信力・受信力を
高めるためにおこなっています。
そこでお伝えしていることとして、
どのような仕事でも、
ご自身が任され、担当する仕事について
ゴール(到達地点)を考えることを
お伝えしています。
例えば、整理整頓をするように
言われたら・・・
その時のゴールとは何でしょうか?
ゴールでわかりにくい場合は、
・合格ライン
・望ましい姿
と言い換えても構いません。
それでもわかりにくい場合は、
自身が果たす「責任」の範囲
と考えてもいいかも知れません。
どこまですれば、自身の仕事を
責任持って果たしたと言えるのか
を改めて考えることが、大切です。
ゴールが見えてくれば、どのような
ことをどのような手順ですれば良いかが
見えてきます。
特に管理職、次世代リーダーにとっては、
仕事のゴールが与えられるばかりでなく、
自分でゴールを設定する必要があります。
改めて、ご自身の仕事のゴール、
責任範囲を考えて見るのもよいかも知れません。
大企業・中小企業・行政関係者など業界・職種問わず1000人以上のビジネスパーソンと面談して、見えてきた仕事がデキる人のコツ。「分ける」たったこれだけで、周りの評価が一変します。
フォレスト出版より2022年1月13日に発売します。
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・いつも仕事が時間通りに終わらないので残業や休日出勤が多い
・うっかりミスや見落とし、やり直し、上司からのダメ出しが多い
・仕事の段取りを組んだり、計画を立てるのが苦手
・上司や取引先から「何を言いたいのかわからない」とよく言われる
・トラブルが起きると頭の中が真っ白になってどうしたらいいのかわからなくなる
など、 本書はこのような仕事の「できない」をなんとか解消したいと日頃からお悩みの若手ビジネスパーソンの皆さま、そしてそうした部下をお持ちの管理職の皆さまへの処方箋です。
仕事の成果は、頭の良し悪し、センス、才能ではなく、「分ける」かどうかで決まるのです。