「新卒で入社した社員がすぐ辞めてしまった」
「離職率が高くて困っている・・・」
という中小企業の経営者の方も多いのではないでしょうか。
もしかしたらそれは、社員一人一人への接し方を間違えているからかもしれません。
人によっては、論理的に話した方が良い人、優しい言葉をかけた方が良い人など、いくつかのタイプがあります。
「でも、それってどうやって見極めるの?」
と思われる方も多いでしょう。
そこでオススメなのが、「ハーマンモデル」です。
ハーマンモデルとは、ネッド・ハーマンによって考案された「利き脳診断」です。
ハーマンモデルの診断によると、人は4タイプに分けることができます。
そして、それぞれのタイプにピッタリの接し方があるのです。
それを行うことで、部下との距離を縮められたり、モチベーションを上げたりすることができるでしょう。
今回は、そのハーマンモデルとタイプ別の接し方についてご紹介します。
ハーマンモデルとはネッド・ハーマンによって考案された「利き脳を調べる手法」です。すなわち、人の思考のクセ・好みを知る手法です。
ハーマン・インターナショナル・ジャパンによると、ハーマン・モデルの特徴は以下の通りです。
・シンプル&パワフル
・誰にでもわかりやすい
・多様かつ広範に活用可能
・科学的根拠に基づいており、妥当性が高い
・ワールドワイドな実績
脳の使い方の癖で、人を4タイプに分けるハーマンモデルは、他の診断と比べるとシンプルかつ論理的な診断です。
そのため、わかりやすく、社内研修としても実施しやすいのが特徴。
ハーマンモデルは、脳科学の理論に基づいて、10年の歳月をかけて考案されました。
それ以後、30年以上にわたって世界中で活用されていると言われています。
・部下との接し方がわからない
・自己分析したい
・社員研修を通じて相互理解を深めたい
などのご要望があり
当社では、ハーマンモデル研修を通じて、社員の結果を共有することをオススメしています。詳しくはこちらをご確認ください。
ハーマンモデルでその結果を4つのパターンに分けることが出来ます。
あなたがAタイプの上司である場合、
・企画書には客観的なデータを求める
・投資対効果を重視する
・「なぜ、この作業をするのか」を説明してから指示する
といった特徴がみられるかもしれません。
同じAタイプの部下であれば、それで納得し、業務に励むことができるでしょう。
しかし、他のタイプによっては、「あの人は理屈ばっかりだ」、「理由ばかり聞かれるので、責められている気がする」といったふうに、気分が落ち込んでしまう可能性があります。特に20代の若手社員では、その傾向が顕著だと言われています。
あなたの会社を志望して入社してきた社員だからこそ、一緒に成長していきたいもの。
そのため、ハーマンモデルのタイプに沿った接し方をすることが有効です。
つづいて、タイプ別の部下への接し方をみていきましょう。
◇ Aタイプ(理性人)の部下との接し方
先ほども書いた通り、Aタイプは論理性や客観的データを重視します。
そのため、「なぜその業務が必要なのか」を説明すると良いでしょう。
もちろん、ここで「以前からの慣習だから」といった理由ではAタイプは納得しません。
しっかりと背景と目的を説明して、業務の指示をすることをオススメします。
◇ Bタイプ(堅実人)の部下との接し方
Bタイプの人は堅実的です。
物事を進めるにも、まずは慎重に計画を立てることから始めるのが特徴。
その結果、
・言われた業務しかしない
・チャレンジはしない
といった傾向があります。
そう書くと悪いイメージを持たれるかもしれませんが、「コツコツと物事を進めてくれる、縁の下の力持ちタイプ」です。
そのため作業がスムーズに進んでいることや、きちんと役割分担できていることなどを褒めると良いでしょう。
◇ Cタイプ(感覚人)の部下との接し方
Cタイプは感覚で物事を決める傾向があり、Aタイプとは反対の性質です。
Cタイプの部下は、会議でも感情的になったり、好き嫌いで仕事を選ぶ傾向があります。
論理的に「ここがこうで、こういう結果だったから、良かったよ」と伝えるのでは不十分かもしれません。
そのため、「頼りになる」、「やる気があってすごい」といった言葉で褒めると良いでしょう。
たまには飲みに誘って、飲みニケーションを図るのも、このタイプには有効です。
◇ Dタイプ(冒険人)の部下との接し方
Dタイプは、自由奔放で新しいものを好む、といった性質を持っています。
その結果、
・社内だけのルール
・ルーティン作業
を嫌う傾向があります。
そこで、Dタイプの部下に業務を指示する際は、その業務の楽しさや面白さを説くのがオススメです。
また、Dタイプはチャレンジ精神も旺盛。
そのため、新商品の開発やイベントの運営など、クリエイティブな要素がある業務を割り振ると、実力を発揮しやすいかもしれません。
今回は、人間の利き脳を診断するハーマン・モデルの概要と、診断結果別の部下の接し方をご紹介しました。
部下があなたと同じ性格であるとは限りません。そのため、ハーマン・モデルを通して相手のタイプを知り、結果に沿った接し方をすることで、部下との関係も良好に保つことができるでしょう。
当社では、ハーマン・モデルを用いた研修(講師派遣型)もおこなっております。
他のコースと一緒に実施することもできるため、お気軽にお問い合わせください。
また当社では画一的な人事評価制度ではなく、それぞれの個性を引き出すハーマンモデルの考え方を踏めて、人事評価制度の構築・制度見直しをおこなっております。別途、お問い合わせください。
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